株式会社ぜん

フロー状態と脳に起こっている現象

2018年12月22日

おはようございます。
私たちの考える本当の健康とはどういうものか?そして私たちのおこなっているヨガ、ピラティスというものがどのようにそこに向けて作用しているのかを考えたいと思います。そのために今日も前回に引きつづき、脳外科医の篠浦先生の著書「逆境をプラスに変える吉田松陰の究極脳」の引用から始めたいと思います。

ジル・ボルト・テイラーという、米国のハーバード大学精神科のフランシス・ベネスが主催する研究室で研究していた脳科学者がいます。彼女は、右脳は現在のみを扱う並列プロセッサーで、エネルギー的存在であり、完璧、完全、美とかかわり、左脳は過去、未来を扱う単一プロセッサーだと考えています。そのように考えた理由は、彼女の経験も関係しています。彼女は研究者として働いていた1996年12月10日に、左の側頭葉に脳出血を起こしました。そのときに、突然左脳の機能が低下したわけですが、彼女は脳科学者なので、どのようなことが起こっているのか、自分の脳の状態を冷静に観察しました。

まず彼女に最初に起こったことは、自分の中から声が消え、静寂が支配したことでした。これは左脳が言語機能の主体として働いているので、左脳の機能低下により言語機能が障害を受けたためでしょう。そして驚いたことに、彼女の身体の境界が消え、エネルギーが自分の身体に入ってきて、周囲のすべてのエネルギーと一体化したような気分になりました。彼女はまるで天国にいるように、すべてのストレスが消え、平安で満ち足りた幸せな気分を感じるようになったのです。左脳の障害を受けることで自分の身体の境界がなくなり、その結果、宇宙のエネルギーが入ってくるということは、逆に言うと、左脳が個人と周囲との境界をつくり、周囲と一体化させないようにして、そのために個人間の競争などのストレスを与えていることになります。そしてこの経験で得た彼女の結論は、現在の世の中は左脳に偏っており、それが様々な問題を生んでいるため、右半球を主体としたほうが世界平和につながるのではないかということでした。

ここに書かれていることは、私たちがおこなっているピラティス、ヨガによって身体に感じる採用と全く同じものです。
以下の状態が、私たちのおこなうピラティス、ヨガのレッスンの最中におきることです。


  • ● 自分の中から声が消え、静寂が支配する → 身体に集中し続ける中で完全に没頭しているフロー状態になる
  • ● 身体の境界が消え、エネルギーが自分の身体に入ってきて、周囲のすべてのエネルギーと一体化したような気分になります → 自分の身体の深い内部に意識を集中し続けることで、身体の内部という空間の感覚、身体という小宇宙が、スタジオ全体の空間とまじりあう、境界がなくなり、大宇宙と小宇宙がまじりあう感覚になります。そして周囲の人の呼吸と自分の呼吸が連動し一体化し、その全体のエネルギーが自分の身体に入り一体化していくような感覚になります。
  • ● まるで天国にいるような、すべてのストレスが消え、平安で満ち足りた幸せな気分を感じるようになった → 視界がぼーっとしてきて身体の中から温かい感覚がわき始めて、目の前が淡い黄色い空間に見えてきて、温かいものに包まれている安心感、幸せな感覚に満ち溢れます。

これらの身体におきる現象は、感覚的なものながら多くの人が感じるものであり、まさにピラティス、ヨガをすることによって脳内に何らかの現象が起きているのだろうと想像できます。
これらの状態は1回1回のレッスンの中で起きることであり、1回ごとにはこのような気分は消えてしまいますが、このことを繰り返し行うことで、脳内にこのような状態を固定化させるような変化を起こすことができるのではないかと考えています。
レッスンを受ける受けないではなく、普段の状態がまさにすべてのストレスが消えて、平安で満ち溢れた状態であり、エネルギーが身体に充満していて活力のある状態であり、他人との区別がなくなり、他人との平和の関係性を保てるような状態になる。これが私たちのおこなうピラティス、ヨガの本当の意味であると考えています。

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